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小金井ストーカー事件に見る日本の法のおかしな点

どうも、カビゴンです。

 

タイトルを見て「お前どうした!?」と思う方も多いと思いますが、今日この事件の判決を見て、色々と書きたいことが思い浮かんだので、この記事の投稿に至りました。

 

目次

1.小金井ストーカー事件って、何?

2.事件の要点

3.判決

4.この事件から見える日本の法のおかしな点

5.まとめ

 

1.小金井ストーカー事件って、何?

小金井ストーカー事件・・・こう言われても「何その事件?」と思う方もいるかと思います。しかし、これから書く事件の内容を読めば「ああ、あの事件か!」と思い出すことでしょう。

 

 小金井ストーカー事件とは、去年5月に東京都小金井市で起きた殺人未遂事件で、芸能活動をしていた女子大生の方が、岩崎友宏というストーカーに、全身を少なくとも34回以上刺され、殺されかけたという事件です。

 

被害女性は、現在もリハビリを続けている状況で、刺され過ぎて体が一部麻痺してるのだそうです。

 

2.事件の要点

この事件、実は予防出来たのではないかと言われています。この男はSNS上で被害女性に執拗に迫っており、かなりのストーカーでした。女性の自宅に時計等を送りつけたりした程なので、その程度は余程のものです。

 

これに対し、被害女性は警察にストーカーとして訴えており、相談をしていたそうです。

 

しかし、警察は(こういった事態にも関わらず、情けないことに)「SNS上のやり取りだからこれを扱うのはちょっと・・・」ということで、女性の訴えを退けてしまいました。

 

そして、勝手に恨みを募らせたこの男がその後事件を起こしてしまうわけです。本当、酷い話ですよね。この男の糞っぷりは言うまでもありませんが、被害女性は自らの身を守る為に手を打ったのに、国民を守る事が義務であるはずの警察が被害女性を守らず、この様な事になってしまった訳です。自分は、ある意味警察も同罪だと思います。見殺しの殺人未遂(ないし殺人幇助)です。今でも、他に打つ手があったと思いますね。

 

3.判決

裁判で、検察は懲役17年、被害女性側は無期懲役を要求しました。この記事を見ている皆さんも、恐らく最低でも検察の要求が通り、もしかしたら被害女性の要求が通るかもしれない。そのように考えている(いた)かと思います。自分もそんな感じに考えてましたから。

 

ところが、判決は懲役14.5年となりました。初犯であることと、(見せかけの)謝罪をしていた事を考慮したとか訳のわからない事をほざいてました。

 

本当に、被害女性は可哀相ですよね・・・

体はナイフでボロボロにされ

心は男の言動等でボロボロにされ

裁判の望みもこのような形でボロボロにされ

・・・本当に、満心創痍だと思いますよ。

 

4.この事件から見える日本の法のおかしな点

ここからが今回自分が書きたいことです。

 

今回の事件、そもそもやってる事は殺人に等しく、この男が異常なまでの殺意を持っていたことは誰の目から見ても明らかです。

 

ところが、課せられた刑はやったことに対して「軽い」と思う方は多いと思います。「私たったら30年は刑務所に入れるよう要求するわ。」とか、「俺だったらこんな奴死刑一択だ!」等々、そのように思った方も多いはず。しかし、判決はこの軽さ。それは何故か?

 

答えは簡単で、被害女性が生き延びたことで「殺人未遂」になったからです。今の法は、その事件が「殺人」か「殺人未遂」かによって、課す刑が大きく異なっているのが事実です。言い換えれば、「動機」とか、「反省」とかはあまり気にしていません。「被告人が行った行為そのものがどのような刑に当たるか」に焦点が当てられているのです。

 

そして、被告人が犯した罪の「重たさ」によって、判決を決めています。実際、「殺人未遂罪は5~15年」みたいな感じで「相場」が決まっていますしね。

 

話が変わりますが、そもそも刑務所に収監される理由って何でしょう?

 

当然、「罪を犯した人が反省し、再び社会で罪を犯さず生きていけるよう更正させる為」です。

 

逆に言えば、「刑務所に定められた期間入り、反省も何もせず出所を待つ」、このような事が果たして「更正」と言えるのでしょうか?

 

違いますよね?

 

結局、「更正」をするか否かは受刑者にかかってる訳です。

 

極論ですが、人を殺めた受刑者でも、自らの罪の重大さ、周りの人への申し訳ない気持ち、その他自らを戒め深く反省することが出来れば、それが例え一週間の収監であっても、「更正した」と言えるのではないでしょうか?(まぁそんな人いませんが)

 

逆に、万引きした程度の受刑者でも、「店の前で『どうぞ盗って下さい』と言わんばかりに置いてあるじゃねぇか!」という思いがある限り、何年刑務所で過ごしても「更正した」とは言えないと思います。(実際、そんな奴は再犯して戻って来ますし)

 

これらをまとめると、犯した罪の程度の大きさとは関係なく、本当の意味で「更正」するのに必要な時間は人によって異なる、ということです。

 

そして刑務所の存在意義は、囚人が心の奥底から自らの過ちを反省し、「更正」するための場であります。

 

つまり、本来の刑罰というものは、「被告人がどのような罪を犯したか」よりも、「被告人はどのような動機があり、反省はしているのか」という事を重視し、決めなければならないものです。

 

しかし、さっきも言いましたが、刑罰には「相場」があるのが今の日本の法。「万引きだから3ヶ月」「殺人だから30年」みたいに決め付けられてしまっています。

 

これがおかしい所なんです!刑罰の決め方をあべこべにしてしまってる事が、どれほど様々な罪人に見当違いな刑を課しているかわかりません!

 

自分はこれを非常に恐るべき事だと考えます。「更正」していない人間が何人も世に放たれ、様々な再犯をしたでしょうし、これからもするでしょう。今回の被告人もそうなると思います。

 

これが、自分が思う日本の法のおかしな点です。

 

5.まとめ

「被告人がどのような罪を犯したか」ではなく、「被告人に反省している様子があるか、更正出来るのにどれほどかかるのか」ということを重視し、判決を下す。そんな裁判が将来実現する事を願うばかりです。

 

今回はここまでです。読んで頂きありがとうございました!

 

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・・・まぁ、あんな見せかけの謝罪で刑を軽くする様な無能裁判官がいる限り日本の安全は保証されないでしょうな。(諦めの笑い)